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2024.09.02

釣り講座

糸を80%以上伸ばすと強度はガタンと落ちる

「ハリスの太さによって竿の持ち方を変える」

〇糸は80%以上伸ばさない
糸には伸びがある。フロロよりナイロンのほうが伸び率は高く、したがって、道糸が長く出ていればいるほどよく伸びる。 これが、やり取りする際の一瞬の遅れをカバーしてくれるのだが、伸びにも限界がある。 100%伸びきったところで、それ以上の力が少しでも加わると、もう伸びることは出来ないから、糸は切れる。かといって、90%ならいいわけでもない。切れるまでには余裕があるものの、今度は復元力の問題が出てくる。そこまで伸ばされると、完全に復元するのに丸一日、つまり24時間かかるという。 それでは、実際の釣りに使えない。魚を1尾釣るたびにスプールを交換しなければならなくなる。 さらに根ズレの問題もある。 糸をそのまま岩に接触させても切れることはない。だが、ビンビンに張り詰めた状態で接触させると、簡単に切れる。 それらの問題を総合して、松田は70~80%という線を出した。ここまでなら伸ばしてもいいという限界がそれになる。

〇80%以下にとどめるには
がまかつ磯竿「AttenderⅡ1.75号」の適号ハリスは、スペック表では1.5~4号とされている。 かなり幅がある。 だが、1.5号ハリスと4号ハリスとで、まったく同じ操作をすることはできない。同じような竿さばきをすると、それぞれのハリスの持ち味は全く発揮できないことになる。 1.5号ハリスと同じ操作をすると4号ハリスの強度は生かされない。かといって、4号ハリスと同じ操作をすると、1.5号ハリスは80%以上伸びてしまう。 松田は、竿の保持方法を変えることで、これを解消した。 松田が竿を曲げているシーンは絵になるから、随所で見かけるだろう。 しかし、竿をどうやって保持しているかに気のついた読者がいったい何人いるだろう。

基本的に、松田はハリスが1.5号以下なら片手で竿を持つ。右手だけで竿を操作し、左手はリールを巻くことだけに専念させている。このとき、バットの部分を右肘に当てることはある。

そしてハリスがそれ以上になれば竿尻は腰に当てられる。左手は竿尻に添えるか、またはリールシートの上の部分で支えたりもする。この状態で体をひねっても、2号ハリスなら70~80%伸びることは無い。だが、1号ハリスならそれを超えてしまう。 握力や手首、腕力によって個人差があるから、誰もが松田と同じようにして、ハリスの伸びをコントロールすることはできないだろう。自分で経験して、それを見つけだすしかない。 松田の方法が参考になれば幸いだと思う。

そして松田は自分のこういった経験から ハリス自体の強度性をアップさせるべく「ブラックストリーム」を世に送り出す。 松田にとって磯釣りでのハリスの役目として一番大事とする「根ズレに強く、光らない、仕掛けの邪魔をしないハリス」を追求し、SUNLINEから表面改質「プラズマイオン加工ブラックストリームマークX」を今現在使用してる方がどれだけいるだろうか。

松田は言う。
「これからは1号で3号の強度、いまより10倍根ズレに強い。それやったら70㎝オーバーが簡単に取れるやろ」

ー松田稔のグレ釣りバイブル・釣ってなんぼや! 1997年出版より一部引用ー

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