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2024.08.02

釣り講座

冬がなくなり四季が三季になった

会長は言います。海外はこれからもっともっと釣りが発展していくだろう。

ただ問題点は釣り方を教えると同時に生息する環境・魚の習性を知らないといけない。 ただ魚を釣るだけでは時代が変化した時に魚を釣ることが難しくなる。

今の日本と同じ状態が必ず海外にもくる。と考えています。

これから話すのは20年前の会長の言葉です。
地球温暖化が魚に与えている影響は覚えておく必要がある。
陸上では冬の降雪量が減り、人間たちは地球的規模で温室効果ガスを減らす努力を続けている。
温暖化の影響は海の中にも及んでおり、平均水温が2度も3度も高くなり、 真冬でも水温が下がらないから、昔のような『浮きダイ※1』現象はまず見られなくなった。 ※1:水温が急に下がって、何尾もの真鯛が腹を返して浮く状態。
松田の統計によると1~7月は水温が同じレベルで推移するという。
魚の世界には冬が無くなり、春~夏~秋しかない、つまり四季が三季になってしまったのだ。
そのため、魚の産卵時期が大幅に狂ってきている。
それも平均して早くなっている。 その、いい例がチヌ(黒鯛)に見られる。

かつて瀬戸内海で3月にチヌがまとまって釣れることはなかった。
4月に入ればボツボツ食い始め、5月から本格化、
そして6月がピークというパターン。
古い釣り人はそれが頭に染みついている。
ところが魚は水の中で生活しているから水温が変われば習性も変化する。
今では3月から食いだし、4月に本格化、5月にピークを迎える。
松田はそれに加えて、栄養状態が良くなったため、
まだ成長しきってない 小型の魚でも抱卵している事実を指摘。
孵化率がいいかどうかはともかくとして、、。

これがグレになるとどうなるのか。
1月に終わったものもいるし、7月でもパンパンに腹がふくらんだものもいる。
それも尾長、口太とも入り乱れている。
最近になって磯釣りを始めた若者たちは、そんなことを知る由もない。
ただ、古くからの言い伝えに従い、それを鵜呑みにしている。
「そんなことをな、昔から釣りをしとる人間が教えんといかんのや。
それが先輩としての努めでないか。
松田は強調する。
「ところがやぞ、肝心の古い釣り人がそれをわかっとらん。
自分の過去の経験の中だけでしか生きとらん。
脱皮できんから、新しいことをようせんのや。いまだに古い理論を振りかざしとる」 釣りを始めたばかりの人間にとって、今のグレ釣りは非常に難しい。
それを楽しいものだと教えるのが、先輩の役割だと松田は考えている。
ー釣ってなんぼや 1997年出版より引用ー

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